雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
第1章 〜雨の日〜
雨降る日
私は雨の日が嫌いだ。
『ーお母さんっ!!』
『葉玖村………っ、強く………生きて?』
『っお母さん!!!』
ーガバッ
「はっはっはっ、はぁ………」
勢いよく起きる。
そして呼吸は荒々しい。
ーザアザア………
外は雨が降っていた。
私の大嫌いな雨が………。
「………っお母さん!」
私は小さな声で大切で大好きな人の名前を呼んだ。
もう………会えない。
「あれ、起きるの早いな」
「………目が覚めただけ」
私はいつも雨の日は同じ夢を見る。
それで目を覚ますんだ。
早く起きたら私は自分の部屋を出てリビングに行く。そして朝食を作る。
まあ………簡単なのだけどね。
「ふぅーん。お!今日も上手そうだな!相変わらず料理上手だな、葉玖村は!!」