雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
『葉玖村………』

「私はわからない。誰とも仲良くなれないよ」

お母さんを………殺してしまった私は………。
ー幸せになんかなれない。

「ごめんね、トイレ」

そう言って私は席を立った。
そして一直線にトイレへと向かった。
着くとすぐに洋式に入り、鍵をしめる。

「ごめんなさ………っ」

私は堪えていた涙を流した。
怖いんだよ………友達をつくるのが。
仲良くするのが。
私はとっても怖い。
また傷つけてしまいそうだから。

「お母さん………っ!!」

助けて………。私はもう………。
生きていけないかも。

「………たい………っ」

死にたい。生きたい。
どっちなのかわからない。
だけど………。

「ごめんね、お母さん………」
< 21 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop