雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
ちょっとずつ心を許してると思うんだ。

「ありがとう、狛犬!!」

瀧島さんはそう言って嬉しそうに笑った。
………本当に何を話すのかな?
私にだけなのかな?


「ねえ、狛犬」

「なんですか?」

「今だけでもいいから敬語やめてもらえないかな?なんだか話にくくて………」

「………わかった」

敬語………ダメなんてちょっと難しいな。
でも、頑張るぞ。

「あのね、狛犬に私の秘密を教えたいと思ったの。だから………狛犬も私に秘密を教えてくれないかな?」

「え?」

どういうこと?
瀧島さんの秘密を教えるかわりに私の秘密を教えるってこと?

「なんで………?」

「仲良くなりたい。それに………知って欲しいし、私は瀧島さんのこともっと知りたいの」
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