雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
瀧島結さん
「おはようございます、瀧島さん!」
「おはよう、狛犬!」
「………」
あれ?意外と………普通。
ちょっとは違うと思ったんだけど………。
「どうしたの?」
いつもと変わってない。
むしろ………輝いてる………?
いつもより………。
「ううん、なんでもない………です」
私は昨日のことを思い出した。
夢なのかを確認するために。
でも………私の記憶上………。
あれは夢なんかではない。
そう思う。
だって………。
「今日も一緒に帰らない?」
「え………」
ー覚えてるんだもん。
「あ!葉玖村ちゃん!!」
「………雅さんと、………」
ー放課後。
私と瀧島さんと二人で帰っていると、突然。
雅さんに声をかけられた。