雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
その隣には………兄がいた。
だけどなんて呼んでいいのかわからない。
だからつっかえてしまう。

「………狛犬の知り合い?」

「あ、はい。紹介しますね」

私はまず、雅さんたちに瀧島さんの紹介をする。

「こちらはクラスメイトの瀧島結さんです」

「瀧島結です。よろしくお願いします」

「瀧島さんね!よろしく!!」

「こちらは大平雅さんです。そして私の………兄の狛犬綴です」

紹介が終わって、すぐに打ち解けあった3人を見ていると私はなんだか。

「そうなんですか!?」

「そうだよ!」

「お前そんなことだけかよ!」

3人の邪魔になりそうだった。
会話に入れない………。
私………ここにいたくない。
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