雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「………あの」

「ごめんなさい、私たちもういかないと!」

「え?」

「ほら、行こ!狛犬!!」

そう言って私の手をとって走り出した瀧島さん。
私はただ………そのまま従っていた。

「またね、大平さん!狛犬のお兄さん!」

なんでそんなすぐ打ち解けられるの?
私には理解できないよ。
だって………。

「ごめんね、無理させて」

「………っ。ううん、私が紹介しただけだから」

気まずいけど………でも。

「私の秘密………知って欲しい」

「………っ狛犬」

「瀧島さんの秘密………知ったからには私のも知ってもらいたい。だけど………」

私は震えていた。
怖かった。
人と話すのが苦手で怖くて………。
どう接していいのかもわからない。
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