雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
え、いいの………?
いつ言えるかもわからないのに………。
もしかしたら言わないかもしれないのに。
なんでいいの?

「狛犬が言える時まで待ってる」

そういった瀧島さんに私は驚きつつも、感謝の気持ちでいっぱいだった。
そして私は………この時初めてちゃんと笑えたかもしれない。

「………ありがとう、瀧島さん!」

私は笑っていた。
笑いながら………瀧島さんに言った。

「………っ!!………うん」

瀧島は嬉しそうに笑って頷いた。
私たちはきっと………大丈夫だ。
絶対に話すからね、私の秘密を………。
だから。
その時まで待っていてね。
それと………。

「またね、瀧島さん!」

「うん、またね!」

ーずっと隣にいて欲しいです。
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