雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
私は家に帰ると手を洗い、うがいをしてから夕飯の支度をした。
今日のメニューは何にしようかな。
昨日なに食べたっけ?
あれこれと考えながら作っていった。


「よし、完成!」

そういったタイミングで兄が帰って来た。

「ただいまー」

私は夕飯の支度をしおえたので兄に「お帰りなさい」と言ってから部屋着に着替えた。
下に下りてリビングに向かうと兄が座って待っていた。

「一緒に食べようぜ、葉玖村!」

「………いいけど」

私と食べたらご飯が不味くなるんじゃないかなと私は心配していた。
だって私は………人を不幸にしてしまうから。
人の笑顔や………幸せを奪ってしまう人間なのだから。
なのに私と一緒に食べるとか。
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