雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
でも、まあなんでもいいや。

「雅………もうこっち来てるって!」

「はやく準備したら?大平さん………もうついてると思うけど?」

私は淡々と兄が喋っていることを聞いては口を出していた。
兄は忙しいで準備をした。

「ごちそうさま!」

「さよなら」

私は学校に行く準備ができた兄に一言行って自分の部屋に戻って私も準備を始めた。
友達なんて………いらない。
私は友達を作るしかくなんかない。
だから………これからもずっと私は。

「一人でいい」

だれも傷つけたくないから。
だから私はこれからも一人でいる。
そうすればいい。
私の犯した罪は重い。
恋するしかくもない。

「雅、おっはよー!!」

「おせえよ、綴。………おはよ」

外から二人の声が聞こえる。
私は窓から外の二人を見ていた。
相変わらず仲がいいな。
私は………そんなの無理。
無邪気に笑えない。
笑うことさえ許されていない。
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