雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
私は慌てて言った。
頑張った雅さんに何かしてあげたいけど私ができるのって手料理位だし………。
でもかといってそれがご褒美じゃ嫌だよね?
あんまり………上手く作れないと思うし。

「本当!?嬉しい!!作って!」

「!!」

そう言って嬉しそうに笑う雅さんに私の胸はトクンと高鳴った。
………雅さんに気持ちを伝えたらきっと。

「楽しみ!」

今までとは違う………変わってしまう。
それがわかっているから………怖いから、言えないんだ。

「スイーツがいいですか?それとも普通にご飯、食べていきますか?」

「え、いいの!?でもどっちもいいなー」

なんて悩んでいる雅さんを私は見ていた。
ずっと………このままでいたいな。
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