雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
………なんでパーを出したんだろう?

「はぁ………」

「頑張ってね、狛犬!」

そう言って笑ったのは瀧島さんだった。
すごい憎たらしい………。

「帰り………待っててあげようか?」

「………いい。瀧島さんと一緒にいたら騒がしいし、人がよってくるから絶対に無理………です」

そう言い切って私は先生に報告しにいく。
男子の方は………なんとか決まったみたい。
なったのは………名前は覚えてないけど、なんか騒がれている人。
学年で人気者らしい。
そんな人と実行委員なんてやったら騒がしいしうざいな………。
そう思いながらも私はため息をしながら席に着いた。

「よろしくね、葉玖村ちゃん!!」

そう言って、私に笑って話しかけてきたのは同じ実行委員になった………。
< 51 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop