雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「え………でも………」

私は星君の言葉に驚きつつも、ちょっとそれもいいかもなんて思ってしまう自分がいた。
でも………敬語を外したくない。
だって………仲のいい人なんて作りたくないんだもん。
私にはそんな資格ない。

「いや、私は………」

「ほら!名前呼んでみて!敬語はダメだよ?」

そう言って私の机に体を乗せて、ニコニコと笑う星君に私は観念して言った。

「よろしくね、星君。これでいい?」

私の今の顔はきっと………。

「そんなうざそうな顔しなくてもいいじゃん!俺めっちゃ傷つくんだけど!!」

そう言って泣き真似をする星君。
だってうざいんだからしょうがないじゃん。
顔にでちゃうんだよね、こういうの。

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