雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
私はあきれながらニコッと笑って見せた。
もちろん本当の笑顔じゃないよ?
作り物だよ!

「よろしくね、星君。一緒に頑張ろうね!!」

こういえばこの人は満足するんでしょ?
それに人気者だから相当顔には自信がおありなんでしょうね。
でも私は正直言って、雅さん以外の人にときめかないから!
あなたの顔に興味はありません!
そう言い切れる。
まあ、言わないけどね。

「今日の集まり一緒に行こうね!」

「………いえ、別々でいいです」

と、すぐに真顔で返した。
案の定、星君はガーンっとしているがそれを無視した。
だってなんだかこの人、とってもめんどうなんだもん。
雅さんの方が大人ですっごい気が利いてるし、優しいし、カッコいい!
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