雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「恥ずかしいから名前呼びはいい!私は葉玖村って呼ぶから!」

そう言うなりそそくさと自分の席に行く………瀧島さん。
あの人は………不思議な人だな。
行動がさっぱり。
よくわからない意味不明な人。
私の頭のなかではそう認識されている。


「瀧島さん………」

私は女の子の格好をしている彼を見つめながらぽそっと呟いた。
きっと………瀧島さんは私の………初めてのお友達なんだろうな。
クラスメイトでもあるけど。

「ふふっ」

なんだか胸がすっきりしていた。
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