雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる

体育祭実行委員


「葉玖村ちゃん!!」

「!」

「実行委員の集まり遅れそうだからはやく行こ!ほら!」

そう言って私の腕を掴んでそのまま走り出す星君。
この人………足が速いから私は結構大変。
そこまで運動好きじゃないから………。

「葉玖村!」

「っ!?」

この声………っ。
私は声がした方へと振り向いた。
やっぱり………。

「瀧島さん」

瀧島さんがいた。
そういえばもう下校だもんね。
昇降口で上履きを履き替えていたんだろうな。
手には靴を持っていた。
そして。

「待ってるから!」

「………え、いいよ!!いつ終わるのかわからないし………悪いので………っ」

と、敬語になってしまっていることに気づいた私は言い直そうと思った。
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