雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
けど………。

「待ってる!」

そう言ってスマホを取り出してイヤホンをし、音楽を聞く瀧島さん。
私は諦めて、体育祭実行委員が集まっている場所へと向かった。


「三年の狛犬葉玖村です。よろしくお願いいたします」

そう言って深々とお辞儀をする。
そして次々と皆は自己紹介をしていく。
私はそれをただ、ボーッと聞いていた。
頭の中では雅さんで埋め尽くされている。

今日は来てるのかな?
ご飯食べるかな?
一緒にご飯を食べてくれるかな?

そんなことを考えながら私は実行委員の集まりに出席していた。
雅さんのことを考えると胸が高鳴って、ドキドキするんだ。

「なあ、あの狛犬先輩って意外とありじゃない?」
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