雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「すまん、もう決まったことだから。そういうことで、進行をよろしく頼むぞ、実行委員長」

そう言って紙を教卓の上に置いて出ていく先生に私は………。

「………」

呆然としていた。
そして絶望していた。

「葉玖村ちゃん………とにかく進めないと!」

「………はい、わかりました」

私はムスッとしながら前へとでた。
なんで私がこんなことしなきゃいけないのよ!
ただでさえじゃんけんで負けたのに………っ。
屈辱だ………!

「それでは、議事を進めます。えーっと、まずは役割から決めたいと思います」

こういったことは初めてで何からやっていいのか正直わからない。
だけど紙に書かれていることをとにかく決める。
一応………なったからにはちゃんとやりきらなきゃ。
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