雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
私の場合は覚えていない。
皆、自己紹介してたんだけどな………。

「すみません。友達………が待っているので失礼します。今日はお疲れさまでした。これからも頑張りましょうね」

そういい終えると同時に鞄を持って教室を出た。
そして、一直線に昇降口へと向かう。
きっともう………いないよね?
さすがに一時間も待たないでしょ?

「!?」


………いた。ちゃんと待ってたんだ。
絶対に帰ると思ってたのに………。
なんで帰らないの?

「………」

「あ!やっときた!お疲れ様、葉玖村」

私がいることに気づいた瀧島さんは笑ってそう言ってきた。
私は………どう接していいのかわからなかった。
こういう時はどうするんだっけ?
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