雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
忘れていたなんて………。

「ごめんなさい………お母さん………っ」


私は………忘れてしまっていた。
一瞬だけ、幸せになってしまった。
………ごめんなさい。
幸せって思ってしまってごめんなさい。
お母さんは………私のせいで死んでしまったのに。
私は………それを忘れていたなんて。
普通に笑って過ごしてしまった。
楽しいって思ってしまった。
生き生きしていた………。

「ごめん………なさっ………」

ーサラッ

「なんで………謝ってんだよ?なんで泣いてんだよ?なんでこんなに………苦しんでるんだよ。お前は………何に追い詰められてるんだよ………っ」

耳元で私の頭を撫でながらそんなことを言っている声が………苦しそうだった。

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