雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
でも………その手は………温かい。
温もりを感じられた。


目が覚めると私は………自分の家にいた。
兄が迎えに来てくれたみたい。
私はむくりと起き上がる。

「………6時………半」

一日の半分を今日は寝て過ごしてしまったな。
私は階段を降りて、台所へと向かう。
晩御飯………作らないと。

ーザアア

「………」

大丈夫。
だから………暴れないで、私の心臓。
胸にそっと手をおくと、すごい勢いでドクンドクンと脈打っていた。
ものすごい………暴れている。
なんとか表には出さずにいるけど………限界が来るのも時間の問題だ。

「葉玖村ちゃん!体………大丈夫!?」

そう言って現れたのは、私の大好きな雅さんだった。
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