雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「あ、はい………なんとか」

「よかったー!もうビックリしたよ!学校から連絡もらって速攻で駆けつけて行くんだもん、綴」

「………ご迷惑おかけしてすみません」

兄がそんなことを………。
ゆっくりでもよかったのに。

「うわーっ!?」

そう兄が叫ぶと同時に大きな爆発音がした。
もしかして………。
私はチラッと雅さんの方を見て、無言で尋ねた。
それに気づいた雅さんへなにかを察したみたいでコクリと頷いた。
兄が料理をしているってことか………。

「片付けるの………大変だな」

「まあ、頑張ろうよ!葉玖村ちゃん!」

「………はい」

雅さんは笑って応援している。
だけど………兄の料理音痴といったら………。
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