雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
そう言い残すと私は立ち上がってキッチンへと行く。
一通り片付けたからできる。
残りは終わったらかな?

「………綴………よかったな、お兄ちゃんって呼ばれて」

「………あぁ」

二人の会話なんて聞こえなかった。
私は………〝あの日〟の記憶が思い出されようとしていて止めるのに………必死だった。

『………生きて、葉玖村』

私は………忘れないよ、あなたの死を………。

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