雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる

気になる子


〜結side〜

あの子はなぜか………他の子とは違う。
皆………男も女も俺に寄ってくるのに………。
俺が女装しているとも知らずに。

「結おっはー」

「おはよう」

いつも通り………俺は学校に着くと同時にまわりから………すれ違う人たちから挨拶される。
だから笑って返している。
するとどこからかすごい視線を感じてその視線の主を見ると俺は目を見開いた。

「………っ」

まさか………俺がちょっと気になっていたクラスメイトの女………名前は………狛犬葉玖村。
三年生になったばかりであまり狛犬葉玖村のことはわからないけどある程度の情報は持っている。
狛犬葉玖村17歳で高二に兄がいる。
そしてクールというか感情を表に出さない。
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