雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
いつも下を向いて俯いているせいで表情が見えないせいでクールという言葉がぴったりになったしまったんだろう。
そして狛犬葉玖村は成績がよく、毎回テストでは全教科満点を叩き出す、優秀な生徒。
体育や学校の行事は謎の欠席。
体育をしている彼女を見たことない。
そして長い綺麗な髪が風に靡いて綺麗だった。

「………!?」

俺はあまりにも狛犬葉玖村のことを見ていたせいで気づかれてしまった。
彼女にみとれていたなんて………こんな恥ずかしいこと………誰にも知られたくない。
彼女は気づいてないよな?
俺は………狛犬葉玖村と出会った瞬間から恋に落ちていた。
きっと………。

「………狛犬、よろしくね!」

だから話しかけた。
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