雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
溢れる涙が止まらなかった。
どうしたかなんて………わからない。
私はただ……涙を流しながら走って帰ったのを覚えている。
本当は私………運動が得意なのかな?
そう思ってしまった。
〝雨〟が嫌いだから運動も嫌いにしてしまったのかな?
もうそんなの………わからない。
考えたくない。
何も………。

「………神様、私は………」

わからない。
何もかも………全てが………っ。
とにかく………知りたかった。
だけど知るのが怖かった。
知りたくない過去まで知ってしまいそうで。

『葉玖村』

ードクン

私には………まだ瀧島さんに言わなきゃいけない秘密がある。
言っていないんだよ、何も。
あなたに………。
だから言わなきゃ。
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