お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「副社長ったら…」
「ははは!そんな決まりはないだろう!私だって営業部にいた頃は行ったことがある。今度社食の改装案が総務から上がってただろう。いい機会だから久しぶりに行ってみたい。ランチまで上司に付き合わせてしまって申し訳ないが」
では彼は真帆と一緒に行くつもりなのだ。確かに彼が食券を買っているところなど想像できないが、自分が彼と並んで食事をするなどもっと想像できない。
けれどもちろん拒否することなどできない。真帆は真っ赤な顔のまま頷いた。
「…かしこまりました」
上司と一緒だから嫌だとは思わなかったけれど、蓮と一緒に食事をするのだということが真帆をひどく落ち着かない気持ちにさせた。
「…じゃ、昼に声をかけるようにするよ」
結局、真帆の頬の火照りは部屋を出てからもしばらく治らなかったので、一条から不審な目で見られたような気がした。
「ははは!そんな決まりはないだろう!私だって営業部にいた頃は行ったことがある。今度社食の改装案が総務から上がってただろう。いい機会だから久しぶりに行ってみたい。ランチまで上司に付き合わせてしまって申し訳ないが」
では彼は真帆と一緒に行くつもりなのだ。確かに彼が食券を買っているところなど想像できないが、自分が彼と並んで食事をするなどもっと想像できない。
けれどもちろん拒否することなどできない。真帆は真っ赤な顔のまま頷いた。
「…かしこまりました」
上司と一緒だから嫌だとは思わなかったけれど、蓮と一緒に食事をするのだということが真帆をひどく落ち着かない気持ちにさせた。
「…じゃ、昼に声をかけるようにするよ」
結局、真帆の頬の火照りは部屋を出てからもしばらく治らなかったので、一条から不審な目で見られたような気がした。