お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
確かにそれもそうだと思った真帆は彼の言うとおりにして2人して列に並ぶ。
けれどどうにも落ち着かなかった。
「おすすめは何?」
メニューを興味深そうに見ながら蓮が尋ねる。
真帆は首をかしげた。
「どれも美味しいですよ。でも私はだいたい日替わり定食です。メニューが毎日替わるから飽きないですしね。今日は…あ、やった、アジフライです。私、アジフライ大好きなんです」
メニューのボードから視線を外して蓮を見ると、彼と目が合った。
真帆の胸がどきりと鳴る。
彼が以前何度か見た、あの不思議そうな色を浮かべた瞳で真帆を見ていたからだ。
「…副社長?」
真帆は思わず問いかける。
どうして彼はそんな目で自分を見るのだろう。
何か理由があるのならおしえてほしいと思った。
けれどすぐに蓮はいつもの表情に戻り、じゃあ私もそれにしようと言って2人分の食券を買った。
そして二人して定食をお盆に乗せて窓際の席を確保する。
すぐに蓮がお茶を取りにいくそぶりをみせた。
「あ、副社長、私が…!」
真帆は慌てて蓮を止める。
けれど蓮はふっと笑って取り合わない。
「ランチの時まで君をこき使ったことが一条にバレたらまた嫌味を言われる」
けれどどうにも落ち着かなかった。
「おすすめは何?」
メニューを興味深そうに見ながら蓮が尋ねる。
真帆は首をかしげた。
「どれも美味しいですよ。でも私はだいたい日替わり定食です。メニューが毎日替わるから飽きないですしね。今日は…あ、やった、アジフライです。私、アジフライ大好きなんです」
メニューのボードから視線を外して蓮を見ると、彼と目が合った。
真帆の胸がどきりと鳴る。
彼が以前何度か見た、あの不思議そうな色を浮かべた瞳で真帆を見ていたからだ。
「…副社長?」
真帆は思わず問いかける。
どうして彼はそんな目で自分を見るのだろう。
何か理由があるのならおしえてほしいと思った。
けれどすぐに蓮はいつもの表情に戻り、じゃあ私もそれにしようと言って2人分の食券を買った。
そして二人して定食をお盆に乗せて窓際の席を確保する。
すぐに蓮がお茶を取りにいくそぶりをみせた。
「あ、副社長、私が…!」
真帆は慌てて蓮を止める。
けれど蓮はふっと笑って取り合わない。
「ランチの時まで君をこき使ったことが一条にバレたらまた嫌味を言われる」