お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
一緒に働くようになったのは最近だけれど、蓮の言葉には裏がないことは知っている。彼がそれでいいと言うなら大丈夫なのだ。
真帆はいつものペースで箸を進めることにした。
一方の蓮はやっぱり先に食べ終えてしまって、けれど真帆を急かすことなくお茶を飲んでいる。
「…うまそうに食べるんだな」
真帆をじっと見つめていた蓮が不意に言った。真帆はお味噌汁を飲んでいた手を止める。
「…美味しいです。副社長はお口に合いませんでしたか」
真帆が好物だと大袈裟に喜んだからつられて蓮もアジフライにしたけれど、考えてみれば彼のようないわゆるセレブはアジフライなんてメニューを食べる機会自体ないのかもしれない。
「いや、おいしかったよ。ボリュームもあったし。確かにこれであの値段ならコスパは最高だな」
そう言って微笑んだ連が、少し言いにくいことを話すように話を続ける。
「その…君はアジフライが好物だと言ったけれど、もしかして、家でも食べるのか」
真帆はいつものペースで箸を進めることにした。
一方の蓮はやっぱり先に食べ終えてしまって、けれど真帆を急かすことなくお茶を飲んでいる。
「…うまそうに食べるんだな」
真帆をじっと見つめていた蓮が不意に言った。真帆はお味噌汁を飲んでいた手を止める。
「…美味しいです。副社長はお口に合いませんでしたか」
真帆が好物だと大袈裟に喜んだからつられて蓮もアジフライにしたけれど、考えてみれば彼のようないわゆるセレブはアジフライなんてメニューを食べる機会自体ないのかもしれない。
「いや、おいしかったよ。ボリュームもあったし。確かにこれであの値段ならコスパは最高だな」
そう言って微笑んだ連が、少し言いにくいことを話すように話を続ける。
「その…君はアジフライが好物だと言ったけれど、もしかして、家でも食べるのか」