お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
蓮の戸惑い2
「おい、下が大騒ぎになってるぞ」
夕方出先から帰社した一条が副社長室に入るなり蓮に告げた。
「…何のことだ」
蓮はとぼけてみせる。
昼の社食でのことを言われていることくらいはわかっていたけれど。
そうはいってもいくらなんでも大騒ぎとは大袈裟だ。
「社食デートのことに決まってるだろう」
一条の言葉に蓮はくだらんと呟いた。
「俺がどこで昼メシを食べようと自由だ」
「…女の子を連れてか」
「彼女は秘書だ」
一条がニヤリとした。
「お茶まで注いでやったくせに」
蓮は今度は舌打ちをした。
「お前そんなことまで聞いてきたのか?副社長秘書の仕事はそんなに暇なのか?」
「秘書として副社長の動向には目を光らせる必要があるからな」
蓮はもう一度くだらんと言った。けれどある程度の騒ぎは予想していたことなのだから、それも仕方がない。
夕方出先から帰社した一条が副社長室に入るなり蓮に告げた。
「…何のことだ」
蓮はとぼけてみせる。
昼の社食でのことを言われていることくらいはわかっていたけれど。
そうはいってもいくらなんでも大騒ぎとは大袈裟だ。
「社食デートのことに決まってるだろう」
一条の言葉に蓮はくだらんと呟いた。
「俺がどこで昼メシを食べようと自由だ」
「…女の子を連れてか」
「彼女は秘書だ」
一条がニヤリとした。
「お茶まで注いでやったくせに」
蓮は今度は舌打ちをした。
「お前そんなことまで聞いてきたのか?副社長秘書の仕事はそんなに暇なのか?」
「秘書として副社長の動向には目を光らせる必要があるからな」
蓮はもう一度くだらんと言った。けれどある程度の騒ぎは予想していたことなのだから、それも仕方がない。