お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
病室
医者の話によると、小夜子が倒れたのは過労によるものでしばらくは安静が必要とのことだった。
さらに運ばれたときの血液検査でいくつかの気になる数値があるため精密検査が終わるまでは静養を兼ねて入院するようにとのことだった。
「お母さん!」
看護師に案内された病室のドアを開けるなり真帆はベッドに横たわる小夜子に駆け寄った。小夜子はすでに目を覚ましていた。
「真帆ちゃん、来てくれたの」
おっとりとした物言いはいつもの通りの小夜子だけれどとにかく顔色が悪かった。それに医者が過労だと言ったことを裏付けるようにくたびれて見えた。
そういえばここ最近は、新しい仕事と蓮のことばかりに気を取られていて母とはまともに話をしていなかった。
「ダメじゃない、体調が悪いならちゃんと休まないと!」
母の不調に気がつかなかった自分を責めるあまり真帆は強い口調になってしまう。
「心配かけてごめんね。でも大丈夫よ、お医者様もおしゃってたでしょう?2、3日休めばいいだけよ」
なんでもないことのように振る舞う小夜子を真帆は睨んだ。
「…それより真帆ちゃん、こちらは…?」
さらに運ばれたときの血液検査でいくつかの気になる数値があるため精密検査が終わるまでは静養を兼ねて入院するようにとのことだった。
「お母さん!」
看護師に案内された病室のドアを開けるなり真帆はベッドに横たわる小夜子に駆け寄った。小夜子はすでに目を覚ましていた。
「真帆ちゃん、来てくれたの」
おっとりとした物言いはいつもの通りの小夜子だけれどとにかく顔色が悪かった。それに医者が過労だと言ったことを裏付けるようにくたびれて見えた。
そういえばここ最近は、新しい仕事と蓮のことばかりに気を取られていて母とはまともに話をしていなかった。
「ダメじゃない、体調が悪いならちゃんと休まないと!」
母の不調に気がつかなかった自分を責めるあまり真帆は強い口調になってしまう。
「心配かけてごめんね。でも大丈夫よ、お医者様もおしゃってたでしょう?2、3日休めばいいだけよ」
なんでもないことのように振る舞う小夜子を真帆は睨んだ。
「…それより真帆ちゃん、こちらは…?」