お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
真帆は一生懸命に言い訳のような言葉を口にするが、定食屋での出来事が頭に浮かんで、最後はごにょごにょと口をつぐんでしまう。やましいことは何もない、とは言えないかもしれないと思った。
そうして真っ赤になってしまった真帆を見て、蓮が吹き出した。
「ははは!まぁ、そうだな。だが我が社は社内恋愛禁止ではない。そもそも就業時間外の話だ。誰にもとやかく言われる筋合いもないさ」
真帆の胸が"社内恋愛"という言葉に跳ね上がった。ではやはり、蓮は真帆と恋愛しているつもりなのだろうか。
それはつまり…?
その時、"最上階です"というアナウンスとともにエレベーターが止まった。
蓮の手が、真帆の頬から離れる。
「…噂などは放っておいても収まるだろうが、…少なくとも秘書室にははっきりさせておいた方が良さそうだな。君が働きにくくなると良くない」
蓮の言葉に、真帆は釈然としないものを抱えたまま頷いた。
そうして真っ赤になってしまった真帆を見て、蓮が吹き出した。
「ははは!まぁ、そうだな。だが我が社は社内恋愛禁止ではない。そもそも就業時間外の話だ。誰にもとやかく言われる筋合いもないさ」
真帆の胸が"社内恋愛"という言葉に跳ね上がった。ではやはり、蓮は真帆と恋愛しているつもりなのだろうか。
それはつまり…?
その時、"最上階です"というアナウンスとともにエレベーターが止まった。
蓮の手が、真帆の頬から離れる。
「…噂などは放っておいても収まるだろうが、…少なくとも秘書室にははっきりさせておいた方が良さそうだな。君が働きにくくなると良くない」
蓮の言葉に、真帆は釈然としないものを抱えたまま頷いた。