お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
秘書室で、衝撃の発表
毎朝恒例の一条のスケジュール確認が終わる頃、コーヒーを入れようと席を立つ真帆と田中と佐藤に副社長室から出てきた一条から声がかかる。
「副社長から皆さんに話があります。こちらへ来て下さい」
三人は顔を見合わせてから、それぞれの仕事を置いて副社長室へ向かう。真帆の頭にエレベーターでの蓮との会話が頭に浮かんだ。
金曜日に自身の予定をキャンセルしてまで真帆に付き添った蓮を秘書室のメンバー全員が目撃している。さっきのエントランスでのように蓮が改めて説明するのだろうか。
部屋に入ると、蓮は自身の大きなディスクに少し腰をかけるようにして三人を待っていた。
そして全員集まったのを確認してから口を開いた。
「朝の忙しい時間に申し訳ない」
蓮の隣で一条が薄く笑っている。
「金曜日は、急に予定を変更して申し訳なかった。対応してくれてありがとう」
まずは真帆以外の2人に向かって蓮が言う。真帆も蓮に続いて2人に頭を下げた。2人は心得たように頷いている。
「それと、そのことに関連して私と入江さんのことが少し社内で噂になっている。2人してビルを出るところを複数の社員に目撃されてしまったからね」
そこまで言って蓮は言葉を切って真帆に静かな視線を送る。つられたように佐藤と田中も真帆を見た。
「副社長から皆さんに話があります。こちらへ来て下さい」
三人は顔を見合わせてから、それぞれの仕事を置いて副社長室へ向かう。真帆の頭にエレベーターでの蓮との会話が頭に浮かんだ。
金曜日に自身の予定をキャンセルしてまで真帆に付き添った蓮を秘書室のメンバー全員が目撃している。さっきのエントランスでのように蓮が改めて説明するのだろうか。
部屋に入ると、蓮は自身の大きなディスクに少し腰をかけるようにして三人を待っていた。
そして全員集まったのを確認してから口を開いた。
「朝の忙しい時間に申し訳ない」
蓮の隣で一条が薄く笑っている。
「金曜日は、急に予定を変更して申し訳なかった。対応してくれてありがとう」
まずは真帆以外の2人に向かって蓮が言う。真帆も蓮に続いて2人に頭を下げた。2人は心得たように頷いている。
「それと、そのことに関連して私と入江さんのことが少し社内で噂になっている。2人してビルを出るところを複数の社員に目撃されてしまったからね」
そこまで言って蓮は言葉を切って真帆に静かな視線を送る。つられたように佐藤と田中も真帆を見た。