お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「も、もちろん、そうです!」
真帆は勢い込んで言った。
「そ、そのことに不満があるわけじゃ、ありません。でもその…」
そう言って真帆は蓮をじっと見つめた。
「私と副社長…お、お付き合いをすることになったんですね…?」
ぶはっと、佐藤と田中が吹き出した。そしてそのまま肩を揺らして笑っている。
蓮が瞠目して、君は…と呟いた。
佐藤と田中の忍び笑いが響く中、真帆はしまったと口をつぐんだ。また思ったままを口にしてしまった。
でも今回ばかりはそれも仕方がないとも思う。真帆自身はイマイチ蓮と恋人同士になったという自覚はなかったところ、先に職場へ発表されてしまったのだから。
「副社長…」
一条が呆れたように蓮を見る。
それを無視して蓮が真帆に向かって口を開いた。
「君は…。俺をどれだけ信用していないんだ?俺が付き合ってもいない相手にあんなことをするとでも思うのか?あの定食屋での話はなんだったんだ!?」
他の人がいる前で定食屋での出来事を口にする蓮に真帆は真っ赤になった。しかし負けてはいられないと反論する。
「そんなこと…そんなことちゃんと言ってくれないとわかりません!」
蓮はあの時、側にいてくれと言った。それが恋人としてかどうか、もちろん経験のある大人の女性ならわかるだろう。真帆とは違う大人の女性なら…。
そう、きっと彼はそういう女性とばかり付き合ってきたのだ。そのような邪推までして苛立ちを覚えて真帆は頬を膨らませる。
真帆は勢い込んで言った。
「そ、そのことに不満があるわけじゃ、ありません。でもその…」
そう言って真帆は蓮をじっと見つめた。
「私と副社長…お、お付き合いをすることになったんですね…?」
ぶはっと、佐藤と田中が吹き出した。そしてそのまま肩を揺らして笑っている。
蓮が瞠目して、君は…と呟いた。
佐藤と田中の忍び笑いが響く中、真帆はしまったと口をつぐんだ。また思ったままを口にしてしまった。
でも今回ばかりはそれも仕方がないとも思う。真帆自身はイマイチ蓮と恋人同士になったという自覚はなかったところ、先に職場へ発表されてしまったのだから。
「副社長…」
一条が呆れたように蓮を見る。
それを無視して蓮が真帆に向かって口を開いた。
「君は…。俺をどれだけ信用していないんだ?俺が付き合ってもいない相手にあんなことをするとでも思うのか?あの定食屋での話はなんだったんだ!?」
他の人がいる前で定食屋での出来事を口にする蓮に真帆は真っ赤になった。しかし負けてはいられないと反論する。
「そんなこと…そんなことちゃんと言ってくれないとわかりません!」
蓮はあの時、側にいてくれと言った。それが恋人としてかどうか、もちろん経験のある大人の女性ならわかるだろう。真帆とは違う大人の女性なら…。
そう、きっと彼はそういう女性とばかり付き合ってきたのだ。そのような邪推までして苛立ちを覚えて真帆は頬を膨らませる。