お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
地下駐車場で三度目のキス
「…今朝は申し訳ありませんでした」
就業後、本社の地下にある役員専用の駐車場で蓮の車に乗り込んだ真帆は運転席の蓮を伺うように見てしょんぼりと眉を下げた。
会社帰りに小夜子の病院へ向かう真帆を蓮は今日も車で送ると言った。
もちろん真帆は断った。まだまだ業務を残している彼がすぐにそのあと会社に戻らなくてはいけないのがわかっていたからだ。けれどそうでもしないと2人の時間が取れないと蓮に押し切られた。
そして今、誰もいない駐車場の車内で2人きりである。
後から考えてみたら、どう考えても今朝の真帆の振る舞いは良くなかった。例え蓮の言動が自分の思っていたものとは違っていたとしてもあの場では黙っているべきだったのだ。
図らずも秘書室のメンバーの前で、蓮に恥をかかせてしまったと、真帆は自分を責めた。
一方の蓮はというと、それほど気にはしていないようでハンドルに手を置いたままくっくと笑った。
「思っていたよりも、初心者だったんだな」
就業後、本社の地下にある役員専用の駐車場で蓮の車に乗り込んだ真帆は運転席の蓮を伺うように見てしょんぼりと眉を下げた。
会社帰りに小夜子の病院へ向かう真帆を蓮は今日も車で送ると言った。
もちろん真帆は断った。まだまだ業務を残している彼がすぐにそのあと会社に戻らなくてはいけないのがわかっていたからだ。けれどそうでもしないと2人の時間が取れないと蓮に押し切られた。
そして今、誰もいない駐車場の車内で2人きりである。
後から考えてみたら、どう考えても今朝の真帆の振る舞いは良くなかった。例え蓮の言動が自分の思っていたものとは違っていたとしてもあの場では黙っているべきだったのだ。
図らずも秘書室のメンバーの前で、蓮に恥をかかせてしまったと、真帆は自分を責めた。
一方の蓮はというと、それほど気にはしていないようでハンドルに手を置いたままくっくと笑った。
「思っていたよりも、初心者だったんだな」