お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「あんなに…」
「あんなに?」
「あ、あんなに…熱くて、気持ちいい…」
流石に最後まで言えずに俯いた真帆のアゴを、優しく頬に添えられていたはずの手がぐいっとつかむ。
そしてそのまま唇を奪われた。
「んんっ…!」
いつのまにか運転席から乗り出してきた蓮が真帆の視界いっぱいに広がる。途端に真帆の脳が蓮の少し野性的な甘い香りに満たされて、ふわふわと宙を舞うように漂い始める。
何かに縋り付いていないとどうにかなってしまいそうで夢中で真帆は蓮のシャツを握り締めるけれど、そこから伝わる彼の熱も真帆をおかしくさせた。
初めての時とも2回目のキスとも違う、圧倒するような激しい口づけに息があがり次第に真帆の思考が霞んでゆく。
それでも喘ぐように息を吐いて目を開けば、視線の先には射抜くような蓮の茶色い視線があった。
これ以上先へ進んだらもう戻れないと、真帆の中の何かが警告する。
それでももう自分の意志だけでは引き返せないところまできてしまっているような気がして、真帆はふるりと震えた。
「…ならいい」
濡れた唇をペロリと舐めて、蓮が満足そうに微笑んだ。
「あんなに?」
「あ、あんなに…熱くて、気持ちいい…」
流石に最後まで言えずに俯いた真帆のアゴを、優しく頬に添えられていたはずの手がぐいっとつかむ。
そしてそのまま唇を奪われた。
「んんっ…!」
いつのまにか運転席から乗り出してきた蓮が真帆の視界いっぱいに広がる。途端に真帆の脳が蓮の少し野性的な甘い香りに満たされて、ふわふわと宙を舞うように漂い始める。
何かに縋り付いていないとどうにかなってしまいそうで夢中で真帆は蓮のシャツを握り締めるけれど、そこから伝わる彼の熱も真帆をおかしくさせた。
初めての時とも2回目のキスとも違う、圧倒するような激しい口づけに息があがり次第に真帆の思考が霞んでゆく。
それでも喘ぐように息を吐いて目を開けば、視線の先には射抜くような蓮の茶色い視線があった。
これ以上先へ進んだらもう戻れないと、真帆の中の何かが警告する。
それでももう自分の意志だけでは引き返せないところまできてしまっているような気がして、真帆はふるりと震えた。
「…ならいい」
濡れた唇をペロリと舐めて、蓮が満足そうに微笑んだ。