お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「どこへ行きたいか決めておいてくれ。土曜日、9時頃車で家へ迎えに行く」
突然の提案に返事を返せないでまごまごしている真帆に眉を寄せて蓮が立ち上がる。
そして大きな机を回り込んで真帆に近づいた。蓮の香りをふわりと感じて真帆は思わずあとずさる。
けれどひと足はやく腰に腕をまわされてしまい叶わなかった。あっというまに大きな腕に抱きこまれた。
「真帆、返事は?」
至近距離で茶色い瞳に見つめられて余計に言葉を返せなくなってしまう。
「真帆?」
もう一度催促されてようやく真帆は口を開く。
「で、でも…」
「でもなに?」
真帆はコクリと喉を鳴らして蓮から目を逸らす。
「お、男の人とで、出かけるなんて今まで…あんまりなかったですから…どこへ行ったらいいかなんて決められません」
また初心者だと笑われるかなと思ったけれど、そんな大事なことを一任されても困るとも思った。
真帆の言葉に案の定、蓮は口元に笑みを浮かべて、それでも優しい言葉を口にした。
「君の行きたいところでいいよ。俺のことは気にしなくていい」
それでも…と真帆は首をふった。
突然の提案に返事を返せないでまごまごしている真帆に眉を寄せて蓮が立ち上がる。
そして大きな机を回り込んで真帆に近づいた。蓮の香りをふわりと感じて真帆は思わずあとずさる。
けれどひと足はやく腰に腕をまわされてしまい叶わなかった。あっというまに大きな腕に抱きこまれた。
「真帆、返事は?」
至近距離で茶色い瞳に見つめられて余計に言葉を返せなくなってしまう。
「真帆?」
もう一度催促されてようやく真帆は口を開く。
「で、でも…」
「でもなに?」
真帆はコクリと喉を鳴らして蓮から目を逸らす。
「お、男の人とで、出かけるなんて今まで…あんまりなかったですから…どこへ行ったらいいかなんて決められません」
また初心者だと笑われるかなと思ったけれど、そんな大事なことを一任されても困るとも思った。
真帆の言葉に案の定、蓮は口元に笑みを浮かべて、それでも優しい言葉を口にした。
「君の行きたいところでいいよ。俺のことは気にしなくていい」
それでも…と真帆は首をふった。