お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
デート
「真帆ちゃんをよろしくお願いします」
まるで幼稚園バスに子供を預けるように挨拶をする小夜子を恥ずかしく思いながら、真帆が乗り込んだ蓮の車は冷房が効いてひんやりとしていた。
普段はあまりオシャレをしない真帆は、今日のために美咲に泣きついて服を選んでもらった。
季節に合わせた薄いピンク色のワンピースは半袖で、念のため持ってきたカーディガンを鞄から出そうとしていると蓮が冷房の温度を上げた。
「あ…すみません」
慌てて謝ると蓮はふっと微笑んで、静かに車を出した。
蓮の車には何度も乗ったことがあるはずなのに、妙に新鮮な気持ちになるのはなぜだろうと思って首を傾げた真帆だったが、蓮も自分と同じ半袖なのだと気がついて、そうだ彼の私服姿を見るのが初めてなのだと思い頬を染めた。
ノンアイロンのラフなシャツにいつもより少しくしゃりとさせた髪が初夏の日差しに透けて、とても綺麗だと思った。
まるで幼稚園バスに子供を預けるように挨拶をする小夜子を恥ずかしく思いながら、真帆が乗り込んだ蓮の車は冷房が効いてひんやりとしていた。
普段はあまりオシャレをしない真帆は、今日のために美咲に泣きついて服を選んでもらった。
季節に合わせた薄いピンク色のワンピースは半袖で、念のため持ってきたカーディガンを鞄から出そうとしていると蓮が冷房の温度を上げた。
「あ…すみません」
慌てて謝ると蓮はふっと微笑んで、静かに車を出した。
蓮の車には何度も乗ったことがあるはずなのに、妙に新鮮な気持ちになるのはなぜだろうと思って首を傾げた真帆だったが、蓮も自分と同じ半袖なのだと気がついて、そうだ彼の私服姿を見るのが初めてなのだと思い頬を染めた。
ノンアイロンのラフなシャツにいつもより少しくしゃりとさせた髪が初夏の日差しに透けて、とても綺麗だと思った。