お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
真帆は広い背中に腕を回した。
そして蓮の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。思いが通じあってからずっと感じていた不安はもうない。今日一日で恋人になったことを実感したと同時に全て吹き飛んだ。
「でも…そんなことないですよね。蓮さんと私は同じ世界にいて…、わ、私は蓮さんの恋人でいいんですよね」
「あたりまえだ」
蓮の力強い声が、耳からだけではなく触れ合う身体から響いて真帆の心を暖かいもので満たしてゆく。
「真帆は俺の恋人だ。君は、親父たちの企みなんかに乗せられるものかと決めていた俺をいとも簡単に陥落させた。今さら間違いでしたなんて、絶対に許さない」
少し体を離し、額と額をくっつけて蓮が至近距離から真帆を見つめている。
「真帆、好きだ」
強い視線、強い言葉に貫かれるように真帆は小さく震えた。
そして今まで感じたことがないような幸福感に包まれた。
「わ、私、私もです…。蓮さんが大好きです」
綺麗な茶色の瞳をじっと見つめて、瞬きをする真帆の頬を一筋の涙がつたう。
それを人差し指ですくって、蓮が真帆に囁いた。
「帰ろうか」
そして蓮の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。思いが通じあってからずっと感じていた不安はもうない。今日一日で恋人になったことを実感したと同時に全て吹き飛んだ。
「でも…そんなことないですよね。蓮さんと私は同じ世界にいて…、わ、私は蓮さんの恋人でいいんですよね」
「あたりまえだ」
蓮の力強い声が、耳からだけではなく触れ合う身体から響いて真帆の心を暖かいもので満たしてゆく。
「真帆は俺の恋人だ。君は、親父たちの企みなんかに乗せられるものかと決めていた俺をいとも簡単に陥落させた。今さら間違いでしたなんて、絶対に許さない」
少し体を離し、額と額をくっつけて蓮が至近距離から真帆を見つめている。
「真帆、好きだ」
強い視線、強い言葉に貫かれるように真帆は小さく震えた。
そして今まで感じたことがないような幸福感に包まれた。
「わ、私、私もです…。蓮さんが大好きです」
綺麗な茶色の瞳をじっと見つめて、瞬きをする真帆の頬を一筋の涙がつたう。
それを人差し指ですくって、蓮が真帆に囁いた。
「帰ろうか」