お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
絶景の朝
さんさんと差し込む太陽の光を感じて真帆の意識が浮上する。そのことに違和感を感じながら真帆はゆっくりと目を開けた。
小夜子と暮らすアパートの真帆の部屋は陽当たりが悪いというわけではないが、同じような高さのアパートが隣接していて、カーテンを引かなければプライベートが丸見えになってしまう。必然的にどんな季節の朝も少し薄暗いはずなのに。
ぼんやりと頭が働かない真帆の目に、高層階から望む都心の景色が飛び込んできてハッとした。
そうだ昨日は蓮の家に泊まったんだと思い当たって振り返ると、大きなベッドに彼はいなかった。
キョロキョロと辺りをみまわしているとリビングへ続くドアが開いた。蓮だった。
「起きたのか」
手にペットボトルの水を持っている。
「あ、おはようございます…寝坊してしまって、すみません」
真帆は慌てて身体を起こす。
小夜子と暮らすアパートの真帆の部屋は陽当たりが悪いというわけではないが、同じような高さのアパートが隣接していて、カーテンを引かなければプライベートが丸見えになってしまう。必然的にどんな季節の朝も少し薄暗いはずなのに。
ぼんやりと頭が働かない真帆の目に、高層階から望む都心の景色が飛び込んできてハッとした。
そうだ昨日は蓮の家に泊まったんだと思い当たって振り返ると、大きなベッドに彼はいなかった。
キョロキョロと辺りをみまわしているとリビングへ続くドアが開いた。蓮だった。
「起きたのか」
手にペットボトルの水を持っている。
「あ、おはようございます…寝坊してしまって、すみません」
真帆は慌てて身体を起こす。