お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
真帆が答えると、蓮はパジャマの真帆の背中にキスをしながら良かったとくぐもった声を出した。
「れ、蓮さんは…大丈夫ですか?」
大型犬が甘えるかのように、背中に鼻を擦り付けてキスを続ける蓮に真帆は尋ねる。
昨日のようなことが男性の体力にとってどのくらいのことなのかは知らないけれど、この週末は彼にとっては貴重な休み。あまり疲労を感じていなければいいなと思いながら。
「俺?」
蓮が答えて顔を上げると、背後から真帆を覗き込み頬にちゅっとキスをした。
「最高の気分、…こんなにすっきりとした寝起きは何年ぶりかな」
そして窓の外を見つめて目を細めた。
「このマンション、こんなに景色が良かったんだな」
「え、気がつかなかったんですか?毎日ここで寝ているのに?」
「うん」
真帆を抱く蓮の腕に力がこもる。
「このマンションは副社長になった時に、仕事に集中したくて借りたんだ。それからは殆ど寝に帰るだけだったから…」
せっかくの景色を楽しむ余裕もなかったということだろう。今一番近くでそれを見ている真帆は黙ったまま頷いた。
「真帆が、秘書室に来るって知ったとき…嫌がる俺に一条が言ったんだ。働きすぎだからそろそろペースを落とせって」
「室長が?」
「れ、蓮さんは…大丈夫ですか?」
大型犬が甘えるかのように、背中に鼻を擦り付けてキスを続ける蓮に真帆は尋ねる。
昨日のようなことが男性の体力にとってどのくらいのことなのかは知らないけれど、この週末は彼にとっては貴重な休み。あまり疲労を感じていなければいいなと思いながら。
「俺?」
蓮が答えて顔を上げると、背後から真帆を覗き込み頬にちゅっとキスをした。
「最高の気分、…こんなにすっきりとした寝起きは何年ぶりかな」
そして窓の外を見つめて目を細めた。
「このマンション、こんなに景色が良かったんだな」
「え、気がつかなかったんですか?毎日ここで寝ているのに?」
「うん」
真帆を抱く蓮の腕に力がこもる。
「このマンションは副社長になった時に、仕事に集中したくて借りたんだ。それからは殆ど寝に帰るだけだったから…」
せっかくの景色を楽しむ余裕もなかったということだろう。今一番近くでそれを見ている真帆は黙ったまま頷いた。
「真帆が、秘書室に来るって知ったとき…嫌がる俺に一条が言ったんだ。働きすぎだからそろそろペースを落とせって」
「室長が?」