お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
一条がくっくっと笑う。
蓮は憮然としながらも、内心では安堵した。
そうだ真帆には好きにならずにはいられない魅力がある。初めから色眼鏡で見ていた蓮ですらその魅力にハマってしまったではないか。
「それよりも…副社長が、注意すべきはもう一つの噂です」
「もう一つ?」
蓮はシルバーの眼鏡の向こうでニヤリと笑う一条を見た。
「こちらはある一部の男性社員が言っていることですが…つまり"入江さんに手を出した副社長はけしからん"という話です」
そこまで言って一条は意味ありげな視線を蓮に送る。
「入江さんは副社長と噂になったことで良くも悪くも注目を集めてしまいましたからね。見た目も可愛くて仕事熱心な彼女は、若い営業部の社員の格好のターゲットでしょう。それなのに副社長が手を出した…」
一条は言葉を切ってわざとらしくにため息をついた。
「御曹司である副社長ならば結婚はそれなりの家の女性とするだろうに、気まぐれで歳下の彼女に手を出すなんて許せない、といったところでしょうか」
「なんだと?!」
蓮は思わず机を叩いた。
蓮は憮然としながらも、内心では安堵した。
そうだ真帆には好きにならずにはいられない魅力がある。初めから色眼鏡で見ていた蓮ですらその魅力にハマってしまったではないか。
「それよりも…副社長が、注意すべきはもう一つの噂です」
「もう一つ?」
蓮はシルバーの眼鏡の向こうでニヤリと笑う一条を見た。
「こちらはある一部の男性社員が言っていることですが…つまり"入江さんに手を出した副社長はけしからん"という話です」
そこまで言って一条は意味ありげな視線を蓮に送る。
「入江さんは副社長と噂になったことで良くも悪くも注目を集めてしまいましたからね。見た目も可愛くて仕事熱心な彼女は、若い営業部の社員の格好のターゲットでしょう。それなのに副社長が手を出した…」
一条は言葉を切ってわざとらしくにため息をついた。
「御曹司である副社長ならば結婚はそれなりの家の女性とするだろうに、気まぐれで歳下の彼女に手を出すなんて許せない、といったところでしょうか」
「なんだと?!」
蓮は思わず机を叩いた。