お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「いや、あ、あの…」
思わず後ずさると逃がさないとばかりに一人の社員にがしっと肩を掴まれた。そして意外なことを言われた。
「とにかくびっくり、でもおめでとう!」
「え!」
真帆はパチクリと目を瞬かせて声をあげてしまう。意外な言葉だった。
「祝福…してくれるんですか?」
恐る恐る尋ねる真帆の言葉に今度は彼女たちが目をパチクリとさせる。
「あたりまえじゃない。ていうか前からうすうすは気がついていたけどね。なに?入江さん、もしかして私たちがそんなに心の狭い女だとでも?いくら副社長のファンだからって…」
「い、いいえ!そういうわけじゃないですけど…でも私、まだ会社では新参者だし…」
ごにょごにょと言う真帆に彼女たちは今度は爆笑した。
「あっはは!それ、関係ある?」
「ふふふ、入江さんってほんとおもしろい。新参者って…!」
「ねえ入江さん」
肩を掴んだ社員が真帆をじっと見つめて言った。
「勤続年数なんて関係ないわ。貴方はこの実行委員の仕事をとてもよくやってくれたじゃない、もう立派な仲間よ。私たち貴方をここ数ヶ月見てきて本当はもっと仲良くなりたいと思っていたんだけれど副社長との噂があるから、少し遠慮していた部分があるの」
真帆は言葉を失って彼女を見つめ返す。そんなふうに思われていたなんて意外だったけれどとても嬉しかった。
どんな経緯でも縁があって入社して一生懸命やってくれればそれでいいと言ったいつかの蓮の言葉を思い出した。
思わず後ずさると逃がさないとばかりに一人の社員にがしっと肩を掴まれた。そして意外なことを言われた。
「とにかくびっくり、でもおめでとう!」
「え!」
真帆はパチクリと目を瞬かせて声をあげてしまう。意外な言葉だった。
「祝福…してくれるんですか?」
恐る恐る尋ねる真帆の言葉に今度は彼女たちが目をパチクリとさせる。
「あたりまえじゃない。ていうか前からうすうすは気がついていたけどね。なに?入江さん、もしかして私たちがそんなに心の狭い女だとでも?いくら副社長のファンだからって…」
「い、いいえ!そういうわけじゃないですけど…でも私、まだ会社では新参者だし…」
ごにょごにょと言う真帆に彼女たちは今度は爆笑した。
「あっはは!それ、関係ある?」
「ふふふ、入江さんってほんとおもしろい。新参者って…!」
「ねえ入江さん」
肩を掴んだ社員が真帆をじっと見つめて言った。
「勤続年数なんて関係ないわ。貴方はこの実行委員の仕事をとてもよくやってくれたじゃない、もう立派な仲間よ。私たち貴方をここ数ヶ月見てきて本当はもっと仲良くなりたいと思っていたんだけれど副社長との噂があるから、少し遠慮していた部分があるの」
真帆は言葉を失って彼女を見つめ返す。そんなふうに思われていたなんて意外だったけれどとても嬉しかった。
どんな経緯でも縁があって入社して一生懸命やってくれればそれでいいと言ったいつかの蓮の言葉を思い出した。