お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
エピローグ プロポーズのやりなおし
「バスルームから見る夜景も絶景なんだな」
ジャグジーの中に気持ちよさそうに身を沈めて蓮が呟く。真帆は二人で入ってもまだ余裕がある広いバスタブの中で、蓮と距離をとりながら憮然としてそれを聞いていた。
パーティーのあと、二次会へ参加した二人は案の定、質問とからかいの総攻撃にあった。
もともと注目されることに慣れていて質問ものらりくらりとかわすことができる蓮はともかく、真帆の方はそれはもう大変だった。けれど遠慮のない質問の嵐は、完全に仲間として受け入れてもらえた証拠のようにも思えて、不思議と嫌な気はしなかった。
そして二次会が解散になったあと、二人で手を繋いで蓮のマンションまでやってきたのである。
「一人で入りたかったのに…」
ジャグジーにアゴまで浸かって真帆は蓮を睨む。お湯を張ったから先に風呂に入るかと聞かれて頷いたのが間違いだった。
窓から見えるスカイツリーの夜景をうっとりと眺めていたら突然蓮が入ってきて、強制的に二人ジャグジーとなったのである。
「先に入るかと聞いたらうんと言ったじゃないか。そして俺は後から入ると言った」
ジャグジーの中に気持ちよさそうに身を沈めて蓮が呟く。真帆は二人で入ってもまだ余裕がある広いバスタブの中で、蓮と距離をとりながら憮然としてそれを聞いていた。
パーティーのあと、二次会へ参加した二人は案の定、質問とからかいの総攻撃にあった。
もともと注目されることに慣れていて質問ものらりくらりとかわすことができる蓮はともかく、真帆の方はそれはもう大変だった。けれど遠慮のない質問の嵐は、完全に仲間として受け入れてもらえた証拠のようにも思えて、不思議と嫌な気はしなかった。
そして二次会が解散になったあと、二人で手を繋いで蓮のマンションまでやってきたのである。
「一人で入りたかったのに…」
ジャグジーにアゴまで浸かって真帆は蓮を睨む。お湯を張ったから先に風呂に入るかと聞かれて頷いたのが間違いだった。
窓から見えるスカイツリーの夜景をうっとりと眺めていたら突然蓮が入ってきて、強制的に二人ジャグジーとなったのである。
「先に入るかと聞いたらうんと言ったじゃないか。そして俺は後から入ると言った」