お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
はからずもその案件で"本来の見合い相手"とやりとりをすることになった蓮は、"本当に真帆が来てくれて良かった…"と感想を漏らした。
一方の美咲も、"堅物、堅物って言われてるけど本当に堅物なのね。あんな方の下で真帆はよくがんばっていられるわね。私だったら三日もたなかったわ"と言い放った。
「美咲姉さん、すごく素敵なドレスをありがとう」
美咲は最近はモデルとしてファッション雑誌に引っ張りだこである。さらにはそれに加えてファッションブランドを立ち上げる予定もあって多忙を極めているはずだ。
それなのに真帆のドレスのために時間を惜しみなく使ってくれた。
「いいのよ、真帆。私、兄弟がいないでしょう?真帆のことは妹だって思ってるんだから」
美咲の言葉を真帆は目を潤ませて聞いた。真帆もひとりっ子だから、同じように思っている。
「それにしても…こんな大事な日に王子様は何をしているのかしら」
そう言って美咲が綺麗に整えられた眉をつり上げたとき、廊下を走る足音が聞こえて扉がやや乱暴に開いた。
「真帆!!」
蓮だった。
今日は土曜日だけれどどうしても出席しなければならない商談があってこの場にいなかったのだ。
真帆は彼の秘書室にいるのだからそれは仕方がないと納得していたけれど、やはり来てくれたなら嬉しい。
「蓮さん!商談が終わったんですね!」
業務のことを先に聞いてしまうのは職業病かもしれないと真帆は心の中で苦笑した。
一方の美咲も、"堅物、堅物って言われてるけど本当に堅物なのね。あんな方の下で真帆はよくがんばっていられるわね。私だったら三日もたなかったわ"と言い放った。
「美咲姉さん、すごく素敵なドレスをありがとう」
美咲は最近はモデルとしてファッション雑誌に引っ張りだこである。さらにはそれに加えてファッションブランドを立ち上げる予定もあって多忙を極めているはずだ。
それなのに真帆のドレスのために時間を惜しみなく使ってくれた。
「いいのよ、真帆。私、兄弟がいないでしょう?真帆のことは妹だって思ってるんだから」
美咲の言葉を真帆は目を潤ませて聞いた。真帆もひとりっ子だから、同じように思っている。
「それにしても…こんな大事な日に王子様は何をしているのかしら」
そう言って美咲が綺麗に整えられた眉をつり上げたとき、廊下を走る足音が聞こえて扉がやや乱暴に開いた。
「真帆!!」
蓮だった。
今日は土曜日だけれどどうしても出席しなければならない商談があってこの場にいなかったのだ。
真帆は彼の秘書室にいるのだからそれは仕方がないと納得していたけれど、やはり来てくれたなら嬉しい。
「蓮さん!商談が終わったんですね!」
業務のことを先に聞いてしまうのは職業病かもしれないと真帆は心の中で苦笑した。