お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「あぁ、超特急で終わらせてきたよ。それにしても…!」
蓮が両手を広げて真帆に歩み寄る。
「すごく可愛いよ!…君は飾らないそのままが一番いいんだと思っていたけれど…華やかな装いも…すごくいい」
「ちょっ…!蓮さん!言いすぎです!」
彼らしくない手放しの賞賛に真帆は真っ赤になってしまう。堅物なんて嘘だ、皆んなの前でこんなことを言うなんて。
美咲があらあらと呟いて肩を竦めた。そしてこれだけは言わなくてはというように蓮を睨んで口を開いた。
「藤堂さん、くれぐれも真帆を頼みましたよ。お忙しいのは分かりますけど真帆をないがしろにしないように、それから…」
「美咲ちゃんったらダメよ、そんなにガミガミ言ったら」
小夜子がおっとりと止めに入る。
「小姑みたいって思われちゃうわよ」
もうすでに思われているかもしれないと思って真帆はくすくすと笑った。
美咲と蓮の二人は互いにどこか似たところがあり、同じように真帆を溺愛している。だから衝突していまうのだ。
でもどちらも真帆の強力な味方であることには違いない。
「小夜子さんは優しいなぁ。こんなに美しくて優しい姑さんで蓮が羨ましいよ」
和正が明るく言った。
蓮が両手を広げて真帆に歩み寄る。
「すごく可愛いよ!…君は飾らないそのままが一番いいんだと思っていたけれど…華やかな装いも…すごくいい」
「ちょっ…!蓮さん!言いすぎです!」
彼らしくない手放しの賞賛に真帆は真っ赤になってしまう。堅物なんて嘘だ、皆んなの前でこんなことを言うなんて。
美咲があらあらと呟いて肩を竦めた。そしてこれだけは言わなくてはというように蓮を睨んで口を開いた。
「藤堂さん、くれぐれも真帆を頼みましたよ。お忙しいのは分かりますけど真帆をないがしろにしないように、それから…」
「美咲ちゃんったらダメよ、そんなにガミガミ言ったら」
小夜子がおっとりと止めに入る。
「小姑みたいって思われちゃうわよ」
もうすでに思われているかもしれないと思って真帆はくすくすと笑った。
美咲と蓮の二人は互いにどこか似たところがあり、同じように真帆を溺愛している。だから衝突していまうのだ。
でもどちらも真帆の強力な味方であることには違いない。
「小夜子さんは優しいなぁ。こんなに美しくて優しい姑さんで蓮が羨ましいよ」
和正が明るく言った。