お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
それにしても彼氏のいるいないはどう関係するのだろうか。
「姉さん、そういう話なら藤堂不動産の話は私にも縁があったってことかもしれないわね。…わかったわ、どちらにせよもう断れないのだし、精一杯やってみる。…でも、彼氏はどう関係するの?まさか藤堂不動産が恋愛禁止ってわけじゃないでしょう?」
「あ…いえ…その」
真帆の言葉に美咲は視線を泳がせる。
「か、彼氏がいたら私みたいにすぐに結婚したくなって仕事が続かないかもしれないでしょう?」
今どき結婚しても仕事を続ける女性の方が多いだろうに、寿退社が当然と考えている美咲はやっぱりお嬢様だ。それを微笑ましく感じながら真帆は頷く。
「それなら心配いらないわ、姉さん。私、バリバリ働いておじさまや姉さんに恥をかかせないように頑張る」
「…バリバリ…まではいいんだけど…」
髪よけシートの下で拳を作った真帆はそう美咲が呟いたことには気がつかなかった…。
「姉さん、そういう話なら藤堂不動産の話は私にも縁があったってことかもしれないわね。…わかったわ、どちらにせよもう断れないのだし、精一杯やってみる。…でも、彼氏はどう関係するの?まさか藤堂不動産が恋愛禁止ってわけじゃないでしょう?」
「あ…いえ…その」
真帆の言葉に美咲は視線を泳がせる。
「か、彼氏がいたら私みたいにすぐに結婚したくなって仕事が続かないかもしれないでしょう?」
今どき結婚しても仕事を続ける女性の方が多いだろうに、寿退社が当然と考えている美咲はやっぱりお嬢様だ。それを微笑ましく感じながら真帆は頷く。
「それなら心配いらないわ、姉さん。私、バリバリ働いておじさまや姉さんに恥をかかせないように頑張る」
「…バリバリ…まではいいんだけど…」
髪よけシートの下で拳を作った真帆はそう美咲が呟いたことには気がつかなかった…。