お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
自己紹介の勧め
「…以上が本日の予定でございます」
毎朝恒例の一条のスケジュール確認を聞き終えた蓮は頷いてパソコンの画面に目をやった。そして今日の午前中は比較的スケジュールに余裕があるから午後一番の会議資料に目を通しておこうと思っていたら、まだ一条が退室していないことに気がついた。
「…どうした。まだ何かあるのか?」
普段なら確認を終えたらさっさと出て行く一条を不思議に思って蓮は尋ねる。
一条が無表情で頷いた。
「本日から秘書室にアシスタントが入りました」
あぁ、と蓮は苦々しい気持ちで相槌を打つ。今日からだったか。
「…その件はお前に任せたと言った筈だ。わざわざ報告もしなくていい」
面倒くさい気持ちを隠すことなく言い放つ。いつもならそれで納得するはずの彼は物言いたげな表情でそこを動かなかった。
「…なんだ?」
「本日は午前中は余裕があります。後ほど自己紹介をさせにこちらへ呼んでもよろしいですか」
毎朝恒例の一条のスケジュール確認を聞き終えた蓮は頷いてパソコンの画面に目をやった。そして今日の午前中は比較的スケジュールに余裕があるから午後一番の会議資料に目を通しておこうと思っていたら、まだ一条が退室していないことに気がついた。
「…どうした。まだ何かあるのか?」
普段なら確認を終えたらさっさと出て行く一条を不思議に思って蓮は尋ねる。
一条が無表情で頷いた。
「本日から秘書室にアシスタントが入りました」
あぁ、と蓮は苦々しい気持ちで相槌を打つ。今日からだったか。
「…その件はお前に任せたと言った筈だ。わざわざ報告もしなくていい」
面倒くさい気持ちを隠すことなく言い放つ。いつもならそれで納得するはずの彼は物言いたげな表情でそこを動かなかった。
「…なんだ?」
「本日は午前中は余裕があります。後ほど自己紹介をさせにこちらへ呼んでもよろしいですか」