お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「あぁ」
真帆は声をあげる。
副社長の眉がぴくりと動いた。
「やっぱり、お砂糖とミルクが必要だったんですね!失礼しました、すぐにお持ちします」
今の真帆に彼が要求することがあるとすればそれくらいだと思った。
前のボスの茂木も朝は必ずコーヒーを飲んでいたけれど、その日によってブラックだったりカフェオレみたいに甘くしたりしていたものだ。
だから一条はブラックと言ったけれど今日は甘い気分だったんじゃないかしらと真帆は思ったのだけれど、どうやらハズレだったようだ。
副社長は無言のまま首を振ると、いやいいと呟いて真帆から視線を逸らした。
そしてそのまま真帆などいないかのようにパソコンに視線を向けた。
もうお前には用はないと言いたげな横顔にもう一度一礼してから真帆は部屋を出た。
(はぁ~、怖かった。それにしてもすっごい男前だけれど、ちょっと礼儀がなってないわね。…あまり関わることがないといいけれど…)
それが初対面を終えた真帆の藤堂蓮副社長に対する感想だった。
真帆は声をあげる。
副社長の眉がぴくりと動いた。
「やっぱり、お砂糖とミルクが必要だったんですね!失礼しました、すぐにお持ちします」
今の真帆に彼が要求することがあるとすればそれくらいだと思った。
前のボスの茂木も朝は必ずコーヒーを飲んでいたけれど、その日によってブラックだったりカフェオレみたいに甘くしたりしていたものだ。
だから一条はブラックと言ったけれど今日は甘い気分だったんじゃないかしらと真帆は思ったのだけれど、どうやらハズレだったようだ。
副社長は無言のまま首を振ると、いやいいと呟いて真帆から視線を逸らした。
そしてそのまま真帆などいないかのようにパソコンに視線を向けた。
もうお前には用はないと言いたげな横顔にもう一度一礼してから真帆は部屋を出た。
(はぁ~、怖かった。それにしてもすっごい男前だけれど、ちょっと礼儀がなってないわね。…あまり関わることがないといいけれど…)
それが初対面を終えた真帆の藤堂蓮副社長に対する感想だった。