お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
社長来襲
その日の午後のことだった。
「君が、新しいアシスタントかな?」
自席で一条から渡された顧客リストとにらめっこをしていた真帆は声をかけられて顔をあげた。
いつのまにか、白髪の男性が秘書室に入ってきている。
「え…?」
新しいアシスタントには違いないが、正体不明の男性になんと答えて良いのかわからないまま、真帆は一条に視線を送る。一条が真帆同様、驚いた様子で立ち上がる。
そしてもっと驚くべきことを言った。
「社長、どうされました?」
それを聞いた真帆は声も出ないままに立ち上がる。
そういえば入社前に見たホームページに載っていた社長の写真と同一人物だ。けれど実物は写真よりも優しそうな印象だった。
さっきから真帆にニコニコと笑いかけている。
「き、気がつきませんで、申し訳ありません」
真帆は慌てて頭を下げるが、藤堂社長がそれを鷹揚に止める。
「君が、新しいアシスタントかな?」
自席で一条から渡された顧客リストとにらめっこをしていた真帆は声をかけられて顔をあげた。
いつのまにか、白髪の男性が秘書室に入ってきている。
「え…?」
新しいアシスタントには違いないが、正体不明の男性になんと答えて良いのかわからないまま、真帆は一条に視線を送る。一条が真帆同様、驚いた様子で立ち上がる。
そしてもっと驚くべきことを言った。
「社長、どうされました?」
それを聞いた真帆は声も出ないままに立ち上がる。
そういえば入社前に見たホームページに載っていた社長の写真と同一人物だ。けれど実物は写真よりも優しそうな印象だった。
さっきから真帆にニコニコと笑いかけている。
「き、気がつきませんで、申し訳ありません」
真帆は慌てて頭を下げるが、藤堂社長がそれを鷹揚に止める。