お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「入江さん、今から池内専務が来るから、コーヒーをお願いできるかな」
声をかけられて真帆はパソコンから顔を上げた。副社長室の扉から蓮が顔を出している。
「あ、はい」
すぐに真帆は返事をして立ち上がる。他の秘書室のメンバーは出払っていた。
給湯室でコーヒーを入れていると秘書室のほうで専務の池内が入ってくる声が聞こえる。蓮が自ら出迎えているようだった。
会社の備品にしては高級な来客用のコーヒーカップにいい香りのするコーヒーをふたつ入れる。池内は甘党だからひとつには砂糖は二本つけて、もうひとつには何もつけない。それをお盆に載せて真帆が振り返ったちょうどそのとき急に給湯室のドアが開いた。
「ごめん、コーヒーをもう一つ…」
「きゃっ!」
突然現れた蓮に驚いて真帆の体が揺れる。ガチャンと音を立ててコーヒーはお盆の上で崩壊した。
その拍子に熱いコーヒーが真帆の手にかかる。
「あつっ…!」
声をかけられて真帆はパソコンから顔を上げた。副社長室の扉から蓮が顔を出している。
「あ、はい」
すぐに真帆は返事をして立ち上がる。他の秘書室のメンバーは出払っていた。
給湯室でコーヒーを入れていると秘書室のほうで専務の池内が入ってくる声が聞こえる。蓮が自ら出迎えているようだった。
会社の備品にしては高級な来客用のコーヒーカップにいい香りのするコーヒーをふたつ入れる。池内は甘党だからひとつには砂糖は二本つけて、もうひとつには何もつけない。それをお盆に載せて真帆が振り返ったちょうどそのとき急に給湯室のドアが開いた。
「ごめん、コーヒーをもう一つ…」
「きゃっ!」
突然現れた蓮に驚いて真帆の体が揺れる。ガチャンと音を立ててコーヒーはお盆の上で崩壊した。
その拍子に熱いコーヒーが真帆の手にかかる。
「あつっ…!」